取材者のことば

村田富美恵(スリランカ)

タリンドゥが住んでいたのは、政府が河川改修工事を行うために、それまで住んでいたところから立ち退きを迫られて移転してきた人たちが住んでいた地区です。私は自治会や婦人会の人たちと一緒に仕事をすることが多かったので、その地区によく行っていました。その時に仲良くなった子どもたちのひとりがタリンドゥです。人一倍元気で人懐っこい男の子でした。
この本の写真を撮るなかで一番印象に残っているのは、学校に一緒に付いて行ったことです。先生の中にお坊さんがいらっしゃったり、体育の時間も制服のままだったり、授業の合間に軽食の時間があったり、日本の学校とは違うとくことがたくさんありました。
スリランカは仏教徒、ヒンドゥー教徒、イスラム教徒、キリスト教徒などからなる多民族国家です。長く続いた内戦が10年前にやっと終わり、日本では野生動物や仏教遺跡が豊富な観光地として注目され始めているようです。残念ながら、今年、キリスト教会を狙ったテロで大勢の人が犠牲になりましたが、民族や宗教の違いを超えて、平和な時代が続くことを願っています。


能勢高江(ニジェール)

アフリカ、ニジェールという国に住む女の子バルキ。
バルキの家族とは2年間、同じ敷地に暮らし、一緒にご飯を食べ、家族同様のつきあいをしてきました。人懐っこいバルキは遠い日本からやってきた私の「なぜ?」「なに?」をなんでもおしえてくれたいちばんのかわいい先生。
彼女も私に「日本の子どもはどんな生活をしているの?」「何を食べているの?」「どんな服を着ているの?」いろんなことを聞いてきました。
そんな彼女に「今度はニジェールのこと、バルキのことを日本のみんなに紹介してもいい?」とお願いすると、はにかみながらもいつもの笑顔で、「オーメイ!!」(もちろんよ!!)の返事。
いつもそばで見ていた生活も写真に収め、くわしく聞いてみると、知っているようで知らなかったバルキの、ニジェールの子どもたちの毎日が見えてきました。
「好きなものは?」「大切なものは?」「夢は?」…返ってきた答えは???
日本のたくさんの人たちに言葉も気候も文化も違う国に住む子どもたちの暮らしをのぞいてもらい、「おなじだ!」「全然ちがう!!」「おもしろい!!」などたくさん感じることで、みなさんの世界がもっともっと広がるきっかけになればうれしいです。